幼稚園、小学校、中学校、高等学校には、学校医、学校歯科医と共に、学校薬剤師を必ず置くことになっています。
学校薬剤師の仕事は、児童・生徒の快適な学校環境をつくるために、定期検査や学校に対して指導、助言を行っております。
夏には学校によってはプールの授業があります。当然プール水が汚染されているとプール熱やハヤリ目などの感染がおこります。
そこで、プール水の消毒濃度、有機物などの汚れの具合や一般細菌、大腸菌群などの検査を行っています。
学校給食で食中毒の発生があると、大勢の患者が出るのが特徴です。そこで、学校給食による事故の発生がないよう衛生的な管理が必要です。
学校薬剤師は給食設備や取扱いが衛生的かどうか使用水、調理機械、器具、食器類、冷蔵庫、などに問題はないかを、定期的に検査をしています。
学校で使用する飲料水についても衛生的で安全な水を毎日児童・生徒が使用できるように、検査を行っています。水道水の外観、臭気、味などと、基準どおりの残留塩素が保持されているか、一般細菌、大腸菌群などについても水道法に基づいた検査を学校薬剤師が行います。
冬には教室の空気が特に汚れます。
温度、湿度が適切であるか、二酸化炭素などで空気が汚れていないか測定しています。
また、換気の状況、ホルムアルデヒドなどについても検査します。
定期検査以外にも児童生徒などを対象に、くすりの正しい使い方やタバコ、アルコールの害や薬物乱用防止の教育も行っています。